コンストラクターズ選手権首位のメルセデスに87ポイント差をつけられながらも、フェラーリのフレデリック・バスール代表は率直だった。「だが、チャンピオンになりたいのなら、ポイントを取りこぼしてはいけない」。残された時間は少ない。ホームサーキットに戻るスクーデリアは深刻な問題を抱えている。マシンのSF-26はペースこそあるものの、勝利が足りないのだ。チームは直近2戦で勢いを失い、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールは今季それぞれ1勝ずつにとどまっている。

マラネロがイタリアGPに向けて用意した答えは、15馬力のエンジンアップグレードと、1周あたり2/10秒に相当する低ドラッグのリアウイングだ。ただ、ストレートでの劣勢を考えれば、それが十分とは言い切れない。同時に後方からもプレッシャーが迫っており、直近2戦を制したランド・ノリスとマクラーレンが差を詰めている。それでも好機であることは間違いない。選手権首位のキミ・アントネッリが最後尾からスタートするためだ。イタリアのファンの前でこのチャンスを生かせなければ、フェラーリのタイトルへの野望はダメージを最小限に抑えるだけのものになる。
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