「実に残念な決定だ、US OPEN」。テニスアナリストのジョン・ワータイム氏は、全米オープンが予測プラットフォームのカルシ(Kalshi)と結んだ独占契約について、こう断じた。この契約により、ポリマーケット(Polymarket)をはじめとする競合各社は、大会の放送や会場から完全に締め出される。奇妙な矛盾である。国際テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)が、自らの試合で不正を行ったとして選手のミラ・マシッチに4年10カ月の出場停止処分を科そうとしているまさにその時に、大会はインサイダー情報で取引が行われるプラットフォームから協賛金を受け取っているのだ。カルシは厳格なセキュリティ保証を提供してはいるものの、利益相反は明らかである。予測市場は現代スポーツに欠かせない存在になりつつある。この新たな時代において、金融イノベーションとコートの公正性との間で適切なバランスを取ることが、何より重要な課題として浮上している。

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