「それでも我々のほうがアルゼンチンより良いチームだと思う。ただ、負けたのは当然の結果だった」。オーウェンはイングランドの準決勝敗退をこう総括した。
元ストライカーの視線は、ある戦術上のパラドックスに繰り返し向かう。1-0でリードしているチームが、監督の判断でさらにディフェンダーを投入する。オーウェンに言わせれば、それは守備ではない。すでにピッチにいる選手を信頼していない監督の姿だという。イングランドは慌ててボールを蹴り出し続けた。オーウェンは、そのクリアの裏にある誤った考え方こそが本当の問題だとみる。「勇気とは、プレッシャーの中でボールをキープすることであって、手放すことではない」。
選手たちの頑張りは評価されるべきだ。だが、戦術面での引き出しの乏しさが、イタリアとの欧州選手権決勝での敗戦につながり、今度はワールドカップの最終盤に進む道も閉ざした。
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